会長挨拶

この度、第51回日本マススクリーニング学会学術集会を、2024年(令和6年)8月23日(金)~24日(土)の2日間、熊本城ホールにおきまして開催する運びとなりました。熊本は2016年に震災に遭い、多くの皆様からのご支援を受けました。復興は少しずつ進み、新しい熊本城ホールが開業し、ようやく熊本城天守閣の修復が完了しました。新型コロナウイルスによるパンデミックも終了しつつあり、海外では対面開催の学会が盛況となっているのを目の当たりにしています。
本学会は、1973年に代謝異常スクリーニング研究会としてスタートし、2007年のタンデムマススクリーニングのパイロット研究開始以降、マススクリーニングの対象疾患は急速に拡大してきました。現在では全国で20疾患以上を対象とした、世界でもトップレベルの検査が実施されています。特に近年全国に広がりを見せている新規の拡大新生児スクリーニングでは、ライソゾーム病、免疫不全症、脊髄性筋萎縮症などを対象とした多くの領域の疾患を対象としたスクリーニング検査が実施されるようになりました。その中で、本学会は小児科医、産婦人科医、研究者、臨床検査技師等、幅広い分野からの熱心な学会員によって構成されており、社会の中でも大きな意味を持つ学術団体になっております。そして、新規技術・治療法の発展により対象疾患は拡大を続けており、学会の果たす役割の重要性が益々高まっております。本学術集会は、新生児スクリーニングの関係者が一堂に会し、最新の情報を交換し、連携を深める絶好の機会だと考えています。熊本ではこれまでに、1989年に松田一郎名誉教授が第17回の、2003年に梅橋豊蔵先生が第31回の学術集会を開催されてきました。第51回学術集会は、「新生児マススクリーニングは新時代へ」をテーマとし、特別講演、教育講演、シンポジウム、一般演題など、参加される方々が明日からの診療、業務等に役に立つ内容になるように準備を進めております。また皆様を熊本にお迎えできることはこの上ない喜びです。多くのご参加とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

  • 第51回日本マススクリーニング学会学術集会
    会長中村公俊
    (熊本大学大学院生命科学研究部小児科学講座 教授)